髪の仕組み
髪はもともと皮膚が変化してできたものであり、
頭皮から出ている部分を「毛幹」、頭皮の下にある部分を「毛根」といいます。
髪が伸びるのは、このうちの「毛根部分」にあたり、その一番下で毛母細胞が増殖を繰り返しているからです。毛根部分には、「毛球」と呼ばれるたまねぎを状をした丸い部分があり、毛球の中では、毛母細胞が毛乳頭から栄養補給を受けて、細胞分裂を繰り返し、頭皮上に髪を押し出すのです。
毛乳頭は、血液より送られてくる栄養分を毛母細胞にただ与えるのではなく、必要な形に変えて補給していると考えられます。
それによって、増殖した毛母細胞は、上へ上へと押し上げられながら水分をなくして角化し、髪になっていきます。これが、髪の伸びるメカニズムです。
普段、私たちが整髪したり、パーマや毛染めをしている部分が「毛根部分」にあたります。毛根部分は次の三つで構成されています。
毛小皮 もうしょうひ
頭皮から出ている毛幹部分をおおっているのが、いわゆる「キューティクル」とも呼ばれる毛小皮で、いくつもの細胞が魚のうろこや屋根の瓦のように、びっしりと重なっています。全体の実に四分の一から五分の一にすぎません。頭皮から出ている髪は、毛母細胞と比べ、角化していく過程で多くの水分を失っています。
水分が少ないと、細胞はそりかえり、剥がれ落ちやすくなります。新しい細胞が生まれることにより、古い細胞が自然にはがれていくのであれば問題は無いのですが、新しい細胞が届く前にはがれるとトラブルを引き起こします。髪がパサつき、枝毛や切れ毛が目立つようになるのは、水分不足によってキューティクルがはがれ、内側になる繊維細胞を1つにまとめきれなくなっているからです。
毛皮質 もうひしつ
毛小皮の下にあり、細い繊維状の細胞の集まりが毛皮質です。この細胞の中にはメラニン色素が含まれていて、これによって髪の色が決まります。また、動物の体毛と比べると、人間の髪は毛皮質の割合が非常に高くなっています。
毛髄質 もうずいしつ
毛幹部分の中心にあるのが毛髄質です。この中には、細胞にまじって空気がたくさん含まれています。産毛や細い髪には、毛髄質がほとんど無いものもあります。
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